年間行事
親睦旅行


2014年 三陸復興祈願『3.11岩手県の被災地の視察と遠野物語のふるさとを訪ねて』
岩手県人会連合会では、今年で第3回目の「三陸復興祈願の旅」を実施しました。
3.11を風化させないように、現地を視察し、私たちは声を上げ続けなければなりません。
日程 平成26年10月29日、30日、31日(2泊3日)
概要  岩手県人連合会主催の「第3回・三陸復興祈願、親睦旅行」は10月29日・30日・31日の2泊3日の日程で行われました。今年は陸前高田市、大船渡市、遠野市の3市を26名で視察しました。 視察の1日目、10月29日(水)は、東京駅から東北新幹線で一路岩手県へ。一ノ関市内の「世嬉の一酒蔵」で見学、昼食。ここには蔵文庫があり、前会長の井上ひさし氏と本が略歴年表などで紹介されていました。この酒蔵の会長さんが、井上ひさし氏が一ノ関に住んでいた頃の事その後の事など感銘深いお話をしてくれました。 その後、猊鼻渓舟下りを楽しみ、3.11の被害甚大な海岸線を目指しました。 さっそく、陸前高田市役所へ表敬訪問し、戸羽 太 市長のあいさつ、復興への取り組みの概要を拝聴しました。ここは死亡者が約1700名と被害の一番大きい所でした。土地を6~10mの底上げをすること、防潮堤は海抜12、5mにして、津波への備えとすること、ノーマライゼーションの言葉のいらない新しい町を作りたいこと等の熱い思いを聞きました。その後、現地ガイドの案内で復興状況を視察しました。 初日の宿は、大船渡湾を一望できる「大船渡温泉」でした。 ここには、大船渡市長、戸田公明 氏がお出でになり、市の復興状況を説明しました。戸田市長は、「住居の再建」「生業の再生」を喫緊の課題とし、地産地消型エネルギー社会の構築、超高齢化社会に対応した住みよい町づくり、産業振興を力説していました。
 2日目は、三陸鉄道南リアス線に乗り、恋し浜駅に行き、小石浜漁協を視察しました。若い漁師の復興意欲を感じました。次に、北里大学水産学部卒業の静岡県出身の青年が起業した「三陸とれたて市場」を視察して、若者の情熱がひしひしと伝わってきました。 「大船渡津波伝承館」では、津波の状況を動画で説明してくれました。「津波が来たら、兎に角、逃げる。」事を力説していました。
 2日目の宿は、遠野市の「たかむろ水光園」でした。懇親会には、遠野市産業振興部長の鈴木惣喜氏がご出席くださいました。3.11では遠野市は、 沿岸被災地への後方支援に全力を尽くして当たっていた事が良く理解出来ました。 3日目は、「遠野ふるさと村」や「遠野カッパ渕」を見学し、新花巻駅から帰京しました。何事もなく3日間天候に恵まれ快適な視察、懇親の旅になりました。 結びに、3市行政の方々の説明を聞いたり、見たりして、本当に一生懸命頑張っていると感じました。しかし、3年7カ月経っても、人の住める個人の家はほとんど建っていない。実際に被災され、仮住まいされている方々の思いはいかばかりかと案じられました。
未曾有の被災の復旧・復興は短期間でできる事ではないと現地を見てよく分かりました。時間の経過と共に風化が進んでいきます。岩手県をふるさとに持つ私たちはこの3.11のことをいつまでも忘れてはならないとの思いを強くした今年の視察旅行でした。

組織部長 桜庭 昌吾
参加者 26名

 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
 
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