会長挨拶
 
鈴木文彦岩手県人連合会 会長

ご挨拶

 わがふるさと岩手の評判は上々なようです。二泊三日の岩手旅行を娯しみたいという友人の相談を受けて、東銀座の銀河プラザに行ってきました。観光パンフレットを送ってあげようと思ったからですが、土曜日の昼ということもあって、たいへんな混雑に圧倒されました。全国のアンテナショップランキング(売上額)で第三位と聞いていましたが、誇らしい気分でした。

 岩手贔屓の人に理由を尋ねると、「会う人が親切で優しい」、「住みたくなる」と言います。現に、それまで岩手に縁も所縁もなかった人がそう言います。自然が美しいだけではなく、訪ねてくる人を迎える〝おもてなしの心〟が、そう思わせるにちがいありません。

 このような恵まれた郷土をもつ方々の親睦の会が岩手県人連合会です。
昭和50年5月に発足し、今年で43回の「岩手県人の集い」を迎えました。

 6年前の3月11日の東日本大震災で被災された方々への想いが、いっそう強く愛郷心を高め、ますます活発になってきているようです。かく言う私も、その一人であります。ふるさとのお役に立てることがあれば力を尽くそうと心に決めました。私のまわりにも同じ考えの友人が何人もいます。

 鮭の回帰のように、思い出が浄化されて美しくなる年齢に近づくと、ふるさとを想う気持ちが一段と増すのも確かです。
「東北学」を提唱している赤坂憲雄氏に、『東北知の鉱脈』という本があります。先人たちの足跡を追った人物紀行です。その中に、後藤新平、宮沢賢治、石川啄木、金田一京助、佐々木喜善、柳田藤吉が紹介されていますが、岩手の知の精神史をいうならば、原敬、田中館愛橘、新渡戸稲造、野村胡堂、萬鉄五郎、舟越保武、松本竣介を加えたくなります。 これら先人たちに共通しているのは、すぐれた独自性であり、スケールの大きさです。

 われわれには、素晴らしい先人たちを育んだ土壌があり、大らかに人を迎える度量が、広い岩手の大地のようにある-- そう考えれば、楽しく愉快になってきます。

 自由で明るい岩手県人連合会でありますように努めてまいります。どうか、みなさんと同じ志をもたれる方をお誘いあわせください。よろしくお願いいたします。

 岩手県人連合会 会長
 鈴木文彦
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